半年に1回を目安にリセットを
リセットとは水槽内のレイアウトや、時間をかけて作ってきたろ過環境を一度破棄して再度作り始める事をいいます。水槽の大小にかかわらずかなり大がかりな作業になるので、まずは時間に余裕があるタイミングを選びましょう!「1時間で終わらせる」というのが単なる目標であればいいのですが、1時間しかないのにリセットを始めるのはとても危険です。
リセットに取り掛かる前には必要な道具がきちんと揃ってるかの確認も忘れないようにしましょう。コントラコロラインが無いのであれば、換水用の水が必要量きちんと汲み置かれているか。ホースの中の掃除をするのであればホース内を掃除するブラシは準備されているか、などあるのは分かってても取りにくい場所にあるものなど、事前にチェックをして並べておくだけでリセットをスムーズに素早く進める事ができます。
リセットを行うきっかけは、普段の水換えや掃除では落としにくい部分の掃除が必要になった際や、新しいレイアウトへの大がかりな変更、設備の見直しによる再設置の必要などがあります。その際にはリセット前に水だけは保管し、フィルター内のろ過層はそのまま維持しておき、生物ろ過を出来る限り維持するようにしましょう。
もし、水槽内で伝染性のある病気が蔓延してしまっていたり、大量のコケや害虫などが発生してしまっていたら、感染を防ぐためにリセットを行うため水も残さず捨ててください。また各部パーツも煮沸できる環境があればしてください。キッチン用の漂白剤も念入りな水洗いをできるなら、完全に新しい状態から水槽を作り直すのには有効な手段になります。生物ろ過が元に戻るまで換水の頻度をあげて対応してください。
ウーパールーパーを仮施設に移動させます。この際に治療が必要な状態であれば薬液などをさせ、単なるリセットであれば水槽の水を使いストレスを軽減してください。全てをリセットする際にはかなりの時間がかかってしまう場合があります。季節によっては仮施設の水温変化も忘れずにおこなってください。
リセット時にする事は作業に追われてしまい案外忘れがちです。たとえば「水槽下のマットを取換えよう」や「水槽台を新しいものにしよう」などという予定があるのであれば、する事リストを作っておくと忘れずに便利です。
リセット後にウーパールーパーを戻す際には、初めの導入時のような気持ちで仮施設の環境と新しい水槽の環境を近づけてください。まずは水温を近づけて、中の水を少しずつ混ぜていき近づけていきます。もし途中でウーパールーパーに異変が現れたりした場合には水合わせを中断して様子を見てあげてください。