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きっちりしよう、温度管理

ウーパールーパーにとって危険な季節は夏だということをご存知でしょうか。元々住んでいたメキシコの湖では、夏でも水温は25度程度なので、水温が30度を超える日本の夏は、ウーパールーパーにとっては恐怖な季節になるのです。そのため夏の温度管理がとても重要で最も難しい時期になります。

最近では保冷アイテムが多く出ているので保冷方法を幾つか選択することができますが、基本的には主力になる「ファン」か「クーラー」のどちらかを利用します。ファンはそのまま、水槽用の扇風機のことです。水面に送風することで水の気化熱を利用して温度を下げます。

ファンの場合は諸々の管理が大変なことです。冷却をしすぎて思いのほか温度が下がってしまったり(水温でスイッチングできるアイテムもアリ)、気化を早めるため水槽内の水の減りが早くなってしまう点です。その点、水槽用クーラーは外部フィルターのろ過循環の中間に設置をして、設定温度を超えると稼働し、設定温度以下に下がると冷却を止めるタイプのため、気化して水分が早く減ることもなく温度設定もオートメーションなので安心です。

しかしながら水槽用のクーラーであっても外気があまり上がりすぎると対応しきれなくなってしまうので、水槽の水量をきちんと計算したうえで、水量より多少オーバースペック気味にしたほうが安定します。高機能のクーラーは結構な金額になってしまい、暑い時期がつづくと電気代も心配になってしまいます。

ただ、もし「ファンで済まそう」とファンを買ったはいいものの、ウーパールーパーの食欲が落ちるなど体調が悪くなり、焦ってローススペックのクーラーを買う。更に熱帯夜が続いてクーラーのパワー不足で不安になるようなら、はじめから思い切って良いクーラーを買ってしまった方が得策です。住まわれている場所によって水温の推移はかなり異なるので、初めての夏は経過を見て導入する保冷アイテムを選ばれるといいと思います。

水温管理の基本は何といっても水温計です。水槽向けの水温計が多く販売されているのでちょうどよいものを選んでみてください。季節によっては昼夜でもかなりの温度差になります。不在時でも水温の最低と最高を記録してくれる電子タイプも1000円を切る価格で販売されていますので利用してみてはいかがでしょうか。

冬はヒーターの準備は屋内飼育の場合は特に必要ありません。もし寒暖の差がかなり激しく負担をかけていたり、水温が5度を切るくらい寒い場合には温度管理のできるタイプのヒーターに限って導入してみるのもよいかもしれません。ですが基本的にはウーパールーパーには冬の寒さ対策はあまり気を遣わなくてもいい方だと言えます。

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