ウーパールーパー意外との混泳
ウーパールーパーを飼ってみると底面をすりすり歩くのが主なため、水槽の上部がほとんど空いている状態が多く、どことなく寂しく感じる事があるかもしれません。ただ、ウーパールーパーと水槽を共有することは若干難しいです。
考えられやすい混泳では熱帯魚が挙げられますが、熱帯魚は種類も多いですが、熱帯魚全般との混泳は難しいといえます。まずは文字通り熱帯魚は熱帯の水域で棲む魚のため、通年を通して比較的低温を好むウーパールーパーとは異なる温度帯になります。そのため、熱帯魚にとってちょうどよいか、ウーパールーパーにとってちょうど良くするかの判断が必要になります。
大きさの種類もいくつもあります。小さい魚はウーパールーパーにとって餌になってしまい、あまり大きな魚であればウーパールーパーが餌になってしまいます。また、熱帯魚の場合は赤虫を餌にする種類が多いため、ウーパールーパーの外鰓を赤虫と間違え食べてしまいます。外鰓を食べられたウーパールーパーは鰓呼吸ができなくなります。
メダカや金魚(小さい小赤)はウーパールーパーにとって活餌としても使われるよう、混泳というよりは給餌といった意味合いが強くなります。その意味では一時的な共存が可能です。小赤は大きく育たない限り食べられる危険性があります。
ヌマエビやスジエビなどのエビ(稚ザリガニ含む)もウーパールーパーにとって餌となります。エビ類はウーパールーパーの入れない隙間を用意することで同居をすることも可能です。ただしほとんどの時間隠れてしまっているためウーパールーパーと戯れる姿などは見れません。
カエルなど他の両生類も同様で、口に入る大きさであれば食べて、大きいと食べません。オタマジャクシなどの幼生期は餌として利用する場合もあります。水温は近い帯域でも可能ですが多くの両生類は変態をしてしまうため、ウーパールーパーと水槽の構成が大きく異なるため、ネオテニーのウーパールーパーとの混泳が楽しめるものは少ないと思います。