上級者がうまく使う「活き餌」

活き餌、つまり活きてる生き物をウーパールーパーの餌にします。動きは遅いですが本来は捕食する動物なのでこの「活き餌」がウーパールーパーにとっては一番しっくりくるものかもしれません。餌となる生き物も活きているので(当たり前ですが)栄養素としても多様な要素を十分とることができます。かといって何か一種類に限ってしまうと偏りがちなってしまうので、他の色々な餌と一緒に利用するのがいいとされてます。

活き餌にはリスクや越えなくてはいけないハードルが多数あります。

まず活きている状態をキープしなくてはいけない点です。魚をはじめとする水棲生物であれば泳げる水槽や水が必要になりますし、虫であれば逃げ出さないようにキープできる環境が必要です。餌になる生き物ですが痩せ細らせるわけにもいかないので個体に合わせた餌が必要になりますし、餌の体調を崩さないように環境の整備も必要になります。さらに言えば購入する前に何かしらの感染症にかかってしまっている可能性もあるので、事前に塩浴や薬浴でトリートメントを行う方が安全です。

アカムシやイトメの場合、底床に砂利を引いていると潜り込んでしまうためイトメ皿などを用意した方がいい場合があります。暑い季節などは水温でやられてしまったり、寒い時期はそもそも動かなくなってしまったり…。

他の生き物の活き餌でミルワームというものがありますが、これはウーパールーパーには避けてください。体表組織が固く消化に悪く、基本噛まないで飲み込むウーパールーパーに、そのまま飲まれたミルワームは消化器官を食い破る可能性があります。

ウーパールーパーにとっては良くても、手間ばかりかかるように思えるように見えますが、活き餌は生きている(当たり前ですね。)というポイントに着目すると、たとえば数日外出してエサがあげられない場合には、たまに捕食できる活き餌を入れておくことでとても扱いやすくなります。

タブレットタイプの場合は多めにあげても食べきれず、残してしまえば水質を悪化させますが、活き餌の場合は生きながら腐ることはありませんので。

生きてるエサなんてっ!と毛嫌いせずに、使い方やタイミングに応じて使い分けられるようにしておくと飼育が格段に楽になります。

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