ウーパールーパーとは
ウーパールーパーはどういう生き物なのでしょうか?顔の横から左右3本づつのエラが出ていて白かったり斑だったりする体の不思議な生物…。きっとそのような特徴でとらえている方が多いのではないでしょうか?たまにウーパールーパーを爬虫類と思われている方もいますが、ウーパールーパーは両生類です。そう、オタマジャクシやカエルと同じく両生類なのです。そしてまさしくカエルになる前のオタマジャクシの状態がウーパールーパーにとても近い存在といえます。
ごく限られた両生類の一部で、大人になっても子供のままという不思議な生態のことをネオテニーと呼びます。ウーパールーパー他、数種類にしかない変わった生態です。また変わっているといえば体の再生能力も特徴的です。たとえば手足やエラが欠損してしまっても通常通り生活しているうちに徐々に体が再生します。プラナリアやヒトデのような生き物にも見られる特徴です。両生類でも一部のオタマジャクシには見られる特徴ですが、そちらは大人になると再生の能力を失います。
もとはメキシコの湖で生息していたウーパールーパーですがその不思議な生態から実験対象として世界中に広がりました。メキシコの湖周辺では開発が進んでしまい、数が減少してしまい、今では絶滅しないように保護する対象となっています。なので輸出入は禁止。ただし、現在日本国内にいるウーパールーパーは国内で繁殖している種類のみになっているので国内の商取引は認められています。
白い体に黒い眼のウーパールーパーは「リューシスティック」と呼ばれています。ほか、目やエラも白く(透明に近いため血管の色でピンクに見える)真っ白なものが「アルビノ」。アルビノ種が黄色く発色しているものが「ゴールデン」。原生種に近いまだら模様が「マーブル」で、全体が黒いものが「ブラック」と、ウーパールーパーの種類=色のバリエーションとなっています。最近ではブラックが青みがかって見える「ブルー」や、体長が短い「ショートボディ」というものもいます。